ブロードウェイで思いっきりミュージカルに浸りたい!まだ、日本に出店していないパンケーキ店巡りや、ステーキ店にも行ってみたい!そんな思いと、ガイドブックに大きな印をいっぱいにつけてNYへ向かった。
1番心に残ったのはニューヨークの街並み、セントラルパーク
確かに、日本では考えられないくらい、ミュージカルの当日券はあっさり手に入った(しかも、かなり安価で!)。
ステーキは、「これは三人分??」と思ってしまうほどのボリュームに圧倒された。
でも、なにより、心に残ったのは、縦に細長く、でーんと位置するセントラルパークだった。
美術館の後にふと寄ったはずのセントラルパーク
予定していたメトロポリタン美術館の後、ふと隣接するセントラルパークへと足を向けてみた。
59丁目から110丁目にかかる、この公園は、のんびり散歩をするには最適なようで、芝生に寝転んで、笑いあうカップルや、蛍光色の派手な色のポップコーンを頬張りながら歩く家族連れ。
小さな湖を見ながら歩いていると、カメラを持った人だかりに遭遇する。
「そんなに、アメリカ人って、写真が好きだったっけ?」。
そこはストロベリーフィールズ
近寄ってみると、そこは「ストロベリーフィールズ」。
NYをこよなく愛した、ビートルズのジョン.レノンにちなんだ場所で、ジョンの妻、オノ ヨーコがデザインしたモザイクが、地面を飾っている。
「IMAGINE」と刻まれたモザイクと一緒に、記念撮影が続く。
この歌が作られたとき、まだ、9.11なんて起こってはいなかったんだけど、ここに訪れた人は何百回も聴いたこの歌の意味を思い出しながら、世の中の平和を祈っているのだろうなと思う。
これぞニューヨークという摩天楼も
ピンクのマット持参で、ヨガをする女性や、ひたすら前だけを向いてランニングをしている人ともすれ違いながら、貯水池に向かった。
ジャクリーンケネディが周囲のマラソンコースをよく走ったという。
静かな水面を眺めながら歩いていると、いつの間にか、小高い丘に抜けた。
「これぞ、ニューヨーク!」という摩天楼が、まん前にそびえ立つ。
「ねえ、あそこで働いている人って、どんな人?」「うーん。とにかく24時間、忙しい人なんじゃないかなあ」。
近くに座った、親子連れが、こんな会話をしている。
ニューヨークの街並み、セントラルパークは異空間だった
公園の内と外とでは、まったく違う時間が流れているようだった。
「ちょっと寄ってみよう」
ほんの軽い気持ちで公園に入ってみて、もう二時間が経っていた。
「もっとたくさん、もっと早く、何かをしないといけない」
こんなプレッシャーを現代人なら誰しも持っているかもしれない。
私ももちろんその一人だ。
でも、そんなことはちっさなことではないかと思わせてくれるような異空間。
それがセントラルパークだった。